監修:岩田 侑城(株式会社LeapAI 代表取締役CEO)
生成AIで検索する人が初の5割超え。Web担当者が今すぐ確認すべき3つのこと

調べ物に生成AIを使う人が、ついに半数を超えました。サイバーエージェントのGEOラボは、2026年8月期の調査で、検索手段としての生成AI利用率が初めて50%を突破したと発表しました。この記事では、5割超という数字が何を指すのか、これまでどこまで伸びてきたのか、そして自社サイトの集客担当者が今週から何を確かめればよいのかを、順に説明します。
「検索手段としての生成AI利用率が5割超」とは、何が5割を超えたのか
5割を超えたのは、誰の、どんな行動か
サイバーエージェントの「GEOラボ」は、生成AIの利用実態を継続して調べています。2026年8月期の「生成AIのユーザー利用実態調査」では、検索手段としての生成AI利用率が初めて50%を突破したと発表しました。同社はこの結果をもとに、生成AIを検索エンジンに次ぐ「第二の検索プラットフォーム」と位置づけています。
5割を超えたのは、生成AIへの関心の広がりではありません。「調べ物をするときに生成AIへ質問する」という行動をとる人の割合です。自社サイトの集客を担当している人にとっては、見込み客と出会う入り口が変わり始めた合図になります。
ただし、この数字を社内で共有するときは、割合だけを取り出さないでください。誰を対象に、どんな聞き方で測ったのかによって、結果の読み方は変わります。発表ページで調査の対象者と実施時期を確認し、「いつ時点の、何の割合か」を必ず書き添えてください。
「生成AIを使ったことがある人」の割合とは別の数字
よく似た数字に「生成AIを使ったことがある人の割合」がありますが、意味は違います。使ったことがある人の割合は、新しい技術への関心がどこまで広がったかを示します。調べ物に使っている人の割合は、自社サイトへたどり着く入り口そのものが変わり始めていることを示します。
生成AI全体の利用が広がることと、検索の入り口が生成AIへ移ることでは、社内で必要になる対応も違います。前者は業務でAIをどう使うかという話です。後者は自社サイトがどこから見つけられるかという話です。集客を担当しているなら、追うべきは後者です。
31.1%→37.0%→5割超|生成AI検索はどこまで増えたのか

3回の発表を並べて分かること
GEOラボは、この調査を継続して実施しています。第二弾では、検索の「生成AIシフト」が加速し、利用率は半年で約1.5倍の31.1%へ伸びたと報告されました。第三弾では37.0%に達しました。全世代で利用率が上がり、20代では初めて過半数を超えています。そして2026年8月期の調査で、初めて50%を突破しました。
3回の発表を並べると、利用率はいずれも前回より上がっています。伸びる速さについて示されているのは、第二弾時点の「半年で約1.5倍」という記述だけです。この3つの数字だけを根拠に、今後も同じ速さで伸び続けると見積もることはできません。
1回の発表だけを見ると一時的な話題に見えますが、同じ調査の3回分を並べれば、一時的な急上昇ではないことが分かります。
別の調査でも同じ方向へ動いている
日本リサーチセンターの継続調査では、生成AIの利用経験率が2023年3月の3.4%から2026年3月には48.5%へ、3年間で45.1ポイント上がりました。対象は全国20〜69歳の男女です。現在も利用している人の割合も、2025年12月の39.4%から2026年3月には42.9%へ、3.5ポイント増えています。
ただし、利用経験率は直近3か月では45.4%から48.5%へ3.1ポイント伸びただけで、2025年中の急な上昇と比べると落ち着いています。増え続けてはいるものの、伸びる速さは一定ではありません。
生成AIは主に「調べ物」に使われている
同じ調査で、今も生成AIを使っている人に用途を聞いたところ、最も多かったのは「情報収集、リサーチ」で57.0%でした。2025年9月の55.1%から少し増えています。「検索内容の要約」も31.2%あり、調べ物に関わる使い方が中心です。一方で「アイデア出し」は、2025年9月の37.2%から29.4%へ減っています。
生成AIの使われ方が、アイデアを一緒に考える相手から、調べ物の道具へ移りつつあると考えられます。この動きは、検索手段としての利用率が5割を超えたという発表とも一致します。
なぜ今、検索が生成AIへ移っているのか
この1年で、利用者が毎日開いている検索画面そのものが変わりました。

Google検索の「AIモード」が日本語で使えるようになった
Googleは2025年9月9日、生成AIを使った検索機能「AIモード」の日本語提供を順次開始すると発表しました。パソコンとスマートフォンのブラウザ、AndroidとiOSのGoogleアプリで、検索結果ページに表示される「AIモード」タブから使えます。日本語のほか、インドネシア語、韓国語、ヒンディー語、ポルトガル語(ブラジル)でも順次提供されます。AIモードには、Gemini 2.5のカスタムバージョンが使われています。従来なら何度も検索し直す必要があった長く複雑な質問にも、一度の検索で答えます。
専用のサービスを開かなくても、いつもの検索画面で生成AIの回答を読める状態が、2025年9月から続いています。一方で、検索手段としての利用率が5割を超えたのは、その約1年後にあたる2026年8月期の調査です。AIモードが使えるようになったことは、利用率が伸びた背景の1つと考えられます。ただし、上昇の理由そのものは、この調査結果からは特定できません。
「クエリ ファンアウト」で、1つの質問が複数の検索になる
AIモードは「クエリ ファンアウト」という技術を使っています。入力された質問をサブトピック(小さな話題)へ分解し、利用者に代わって、それぞれを個別に検索する仕組みです。Googleは、この仕組みによって従来のGoogle検索よりはるかに深くウェブを探索できると説明しています。そのうえで、個別の質問に最も適した関連性の高いコンテンツを、より多く見つけられるとしています。
回答は文章だけで終わりません。さらに深掘りするためのウェブリンクも一緒に示されます。ここが、企業サイトにとっての新しい入り口になります。
入力される質問が2〜3倍長くなる
Googleによると、AIモードを使い始めた初期の利用者は、従来の検索クエリと比べて2倍から3倍の長さで質問を入力していました。「京都 旅行」のような単語の組み合わせではなく、日程や目的、好みまで文章で書いて質問するということです。
質問の書き方が変われば、AIが拾う情報も変わります。単語が一致するだけのページよりも、読者の状況に合わせた答えが書かれたページのほうが選ばれやすくなると考えられます。
自社サイトの集客はどう変わる?Web担当者が受ける影響

「順位を上げる」だけでは説明できない入り口が増える
これまでの検索対策は、キーワードごとの掲載順位を上げることが中心でした。調べ物の手段として生成AIを使う人が半数を超えた今は、「生成AIの回答に自社の情報が引用されるか」という入り口も加わります。
注意したいのは、掲載順位とは違い、評価の考え方が知られているわけではない点です。どんな基準で引用先が選ばれるかは、公表されている仕組みの説明からは読み取れません。質問が小さな話題へ分解されること、そして質問が長くなっていることから、おおよその方向は推測できます。ただし、そこから先は各社が自社の主力キーワードで確かめるしかありません。
世代差は残っているので、読者層で判断が変わる
日本リサーチセンターの2026年3月調査では、生成AIの利用経験率は20代が69%、60代が37%でした。現在利用しているサービスを尋ねた設問では、60代の63%が「利用したことがない」と回答しています。
若い層に向けた商品やサービスほど、生成AI経由で見つけてもらう準備を早めに進める価値があります。一方、年齢の高い層が主な顧客であれば、当面は従来の検索やほかの経路から訪れる人が中心です。全社で一律に方針を切り替える必要はありません。
確認先は1つのサービスではない
同じ調査で現在利用しているサービスを聞いたところ、チャットGPT(ChatGPT)が25.5%、ジェミニ(Gemini)が23.6%、コパイロット(Copilot)が12.3%でした。ジェミニは2025年12月から4.3ポイント増えています。
自社名や商品名が生成AIの回答にどう出るかを確かめるときは、1つのサービスだけで判断すると実態を取り違えます。少なくとも、利用率の高い複数のサービスで同じ質問を試してください。
明日からできる、AIの回答に自社が出てくるかを確かめる3つの手順

手順1|主力キーワードを「文章」で質問する
自社が獲得したいキーワードを単語のまま入れるのではなく、見込み客が書きそうな文章にして、複数の生成AIへ質問します。実際に入力される質問が、従来の2〜3倍の長さになっているためです。
回答に自社が出てくるかを確かめ、出てこない場合はどのサイトが引用されているかを記録します。質問を10問ほど用意すれば、自社が今どの位置にいるかはおおよそつかめます。
手順2|引用される形へ情報をそろえる
GoogleのAIモードでは、回答と一緒に、さらに深掘りするためのウェブリンクが示されます。ほかのサービスは表示の仕方が違うため、実際に質問して確かめてください。
引用される側になるには、価格、条件、対象範囲、更新日、出典といった事実が、1ページの中でそろっていることが有効だと考えています。質問が小さな話題へ分解される以上、ページのどこを切り出しても答えになっていれば拾われやすい、という推測にもとづく判断です。逆に、他社の記事を言い換えただけのページは、分解された小さな質問のどれに対しても答えになりにくくなります。
手順3|見る指標を決めておく
掲載順位と流入数だけでは、生成AI経由の変化は見えません。主な質問文を月に一度入力し、回答に自社が出てきた回数と、引用元になったサイトを記録します。数字で追えるようにしておけば、半年後に施策の効果を説明できます。
この数字だけで判断しないための注意点と、来月までにやること
調査どうしを足し算しない
GEOラボの調査は、検索手段として生成AIを使う人の割合を測っています。日本リサーチセンターの調査は、生成AI全体について、利用経験がある人と現在も利用している人の割合を測っています。調査した会社も、対象者も、設問も違います。そのため、2つの数字を並べて水準を比べたり、平均を取ったりすることはできません。一方の調査で示された年代別の内訳を、もう一方の調査へ当てはめることもできません。
検索エンジンが不要になるわけではない
GEOラボは生成AIを「検索エンジンに次ぐ第二の検索プラットフォーム」と位置づけています。検索エンジンが置き換わったのではなく、入り口が増えたという意味です。GoogleのAIモードも検索結果ページのタブとして提供され、従来の検索結果と並んで使えます。この発表は、これまでの検索対策をやめる根拠にはなりません。
伸びのペースは一定ではない
日本リサーチセンターの調査では、利用経験率は直近3か月で3.1ポイントの伸びにとどまり、2025年中の急な上昇より落ち着いています。今後も同じ勢いで伸び続ける前提で予算や人員を組むと、見込みが外れる可能性があります。
今週やることと、次に判断する時期
まずは手順1だけを、今週のうちに終わらせてください。主力キーワードを文章にした質問を10問用意し、複数の生成AIで回答を確認します。自社が出てくるか、どのサイトが引用されているかを記録してください。ここまでなら半日で終わります。
同じ確認を毎月続け、3か月分の記録がそろった時点で、制作体制や予算を動かすかどうかを判断します。投資を増やすのは、他社の調査結果ではなく、自社の数字が動いてからで十分です。
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出典
サイバーエージェント GEOラボ「生成AIのユーザー利用実態調査」(2026年8月期)|株式会社サイバーエージェント https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=33787
サイバーエージェント GEOラボ、生成AIのユーザー利用実態調査 第三弾|株式会社サイバーエージェント https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=33041
サイバーエージェント GEOラボ、生成AIのユーザー利用実態調査 第二弾|株式会社サイバーエージェント https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=32766
Google 検索における「AI モード」を日本語で提供開始|Google Japan Blog https://blog.google/intl/ja-jp/products/explore-get-answers/ai-mode-search
【NRC デイリートラッキング】生成AIについて 2026年3月調査|日本リサーチセンター https://www.nrc.co.jp/report/260410.html
この記事の監修者

新卒で株式会社リクルートに入社し、HR領域のマーケティング業務に従事。2024年9月に株式会社LeapAIを創業し、生成AIによる業務の自動化とAI動画制作で企業の事業成長を支援している。事業売却の経験を持ち、戦略の設計から実行までを一貫して担う。
※本記事は生成AIを活用して制作しています。内容はLeapAI編集部がファクトチェックおよび編集を行い、 図解・画像は生成AIで作成したもの、または実際のサービス画面を掲載しています。
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