監修:岩田 侑城(株式会社LeapAI 代表取締役CEO)
AI動画を安く試すなら今?fal H3 Maxが9月7日まで75%オフ、1秒0.0125ドルの実力と注意点

falの動画生成モデル「H3 Max」が、文章から動画を作る機能と静止画を動かす機能を9月7日まで75%オフで提供しています。単価は480pで1秒0.0125ドル、768pで1秒0.02ドル。ただし割引が終われば単価は4倍です。安いうちに試し、定価の1秒0.08ドルでも自社の用途が成立するかを見極めるための材料をわかりやすく解説します。
fal「H3 Max」の75%オフで、動画生成はいくらになる?
falの動画生成モデル「H3 Max」は、文章から動画を作るtext-to-video(テキストから動画)と、静止画を動かすimage-to-video(画像から動画)の両方が、期間限定で75%オフになっています。モデルのページに表示されている単価は480pが1秒あたり0.0125ドル、768pが1秒あたり0.02ドルです。ページには「これはローンチ時のプロモーション価格で、割引は9月7日に終了し、その後は480pが1秒0.05ドル、768pが1秒0.08ドルになる」と明記されています。

480pは1秒0.0125ドル、768pは1秒0.02ドル
課金は生成した動画の秒数に対してかかります。費用は「単価×秒数×本数」だけで決まるため、月額の基本料や最低利用量を読み解かなくても見積もりが立ちます。文章から作る場合も静止画を動かす場合も同じ単価で、価格差の要因は解像度だけです。480pは社内共有や検証、768pは公開する納品物と考えると、どちらをどれだけ回すかが費用のほぼ唯一の変数になります。
割引が終わると単価は4倍に戻る
75%オフという表記のとおり、定価は割引価格の4倍です。480pは1秒0.0125ドルから0.05ドルへ、768pは1秒0.02ドルから0.08ドルへ戻ります。効いてくるのは試用ではなく運用のほうで、同じ本数を作り続ける前提なら、9月8日以降の請求額はそのまま4倍になります。
締切の扱いにも注意が必要です。割引の終了は9月7日と示されていますが、何時に切り替わるのか、どのタイムゾーンを基準にするのかは公表されていません。この単価は割引期間中の表示で、期限を過ぎたモデルのページには定価が表示されます。
発表直後の50%オフから、さらに割引が上乗せされた
解説メディアのDigital Appliedは、8月27日の発表時点の768pを「定価が1秒0.08ドル、ローンチ時のプロモーションで1秒0.04ドル(50%オフ)」と紹介しています。現在の1秒0.02ドルは、そこからさらに割引が深くなった水準にあたります。同記事はfal自身の資料の間でも価格表記が食い違うと指摘しており、告知や解説記事を横断して読むほど数字はずれて見えます。判断の基準にするのは、実際に使うモデルのページに表示されている単価で十分です。
値下げされたH3 Maxは、そもそもどんな動画モデル?

MiniMax H3をfalが追加学習した派生モデル
H3 Maxは、falがゼロから作ったモデルではありません。公式ブログによると、公開重みのMiniMax H3を出発点に、fal Researchが大量の新しいデータを投入して事後学習を行った派生版です。重みとは学習済みモデルの中身にあたるデータのことで、公開されていれば自社のサーバーに置いて動かす道も開けます。事後学習は、すでに学習を終えたモデルへ追加の学習を施し、性質を調整する工程を指します。falは指示への忠実さと見た目の品質に重点を置いたとしており、ベースモデル側のMiniMax H3チームもコメントを寄せ、falの生成AIインフラの知見を評価しています。falは公式のプレスリリースでも、H3 Maxを「フロンティア品質でリアルタイムより速い生成」を掲げた新しい事後学習済み動画モデルとして発表しました。
「5秒の動画を3秒未満」という速度の主張
falの評価では、H3 Maxは5秒の動画を3秒未満で生成し、これはMiniMax公式のエンドポイント(プログラムから呼び出す接続先のこと)と比べておよそ35倍のスループット、つまり同じ時間に約35倍の本数を処理できる水準だとされています。同等品質のモデルと比べても平均15倍速いという主張です。学習も提供もNVIDIAのGB200 NVL72システム上で行われ、チップあたりでは以前の世代の最大2倍の性能が出るとしています。ただし、これらはいずれもfal自身が測った数字です。注目すべきは倍率そのものより、生成にかかる時間が再生時間を下回るという線を越えたことにあります。「投げて待つ」作業から「その場で作り直す」作業へ、制作の進め方が変わります。
モデルページで指定できる設定
text-to-videoのページでは、解像度(480P/768P)、尺、プロンプト拡張モード(balanced)、アスペクト比16:9などを指定できます。image-to-videoでは開始画像に加えて終了画像も渡せ、jpg・jpeg・png・webp・gif・avifを受け付けます。掲載されているサンプルでは生成にかかった時間として2.5〜2.8秒台が記録され、展開後のプロンプトには環境音やBGMの設計まで含まれています。文章だけでなく、既存の商品写真を始点と終点に置いて動きを作れる点は、素材を持っている事業会社ほど効いてきます。
「品質No.1」はどこまで本当?独立評価とのズレ

falの言う1位は「自社の人手評価で1位」
公式ブログの書き方は明確で、「我々の人手による選好評価において、主要な動画モデルに対し、総合品質・プロンプト理解・美しさで1位」となっています。学習の途中でもチェックポイントごとに3つの軸を別々に評価し、単一の総合スコアより明確な信号が得られたとしています。高速化の手法(精度を下げる、サンプリング手順を減らす、重い処理を近似する)は出力の質を落としうるため、内部評価で順位を維持できたものだけを採用したとも書かれています。裏を返せば、ここでの「1位」はfal自身が設計した評価での順位です。
外部トラッカーでは画像→動画が1位、テキスト→動画は3位
Digital Appliedは、falが引用するトラッカー(複数のモデルを横断して評価順位を公開している第三者サイト)の一つArtificial Analysisでは、H3 Maxはimage-to-videoで1位、text-to-videoでは3位だと指摘しています。「独立したベンチマークで1位」という包括的な言い方は、この差を丸めていることになります。商品写真を動かす用途では上位ですが、企画書の文章だけから作る用途では上に別のモデルがいる、と読むほうが実態に近い状態です。自社の使い方がどちら寄りかで、期待してよい水準は変わります。
速度の第三者検証は発表時点で存在しなかった
同記事は、発表日の時点で速度について独立した実測の検証は存在しなかったとも書いています。35倍・15倍という数字は、falのインフラ上で、falが選んだ比較対象に対して測られたものです。否定材料ではありませんが、そのまま自社の待ち時間の見積もりに使える数字でもありません。割引期間は、この主張を自分の題材と回線で確かめる期間として使うのが合理的です。
割引が終わる前に何を試すべき?費用の見積もり方

本数別に、いくらかかるかを先に出す
768p・5秒を基準に単価から計算すると、割引中は1本0.10ドル、10本で1ドル、100本で10ドルです。割引が終わると1本0.40ドル、100本で40ドルになります。480pなら割引中は1本0.0625ドル、100本で6.25ドル、定価では1本0.25ドル、100本で25ドルです。月に1,000本を回す運用なら、768pで割引中100ドル、定価400ドルという開きになります。検証で100本単位に回しても割引中は十数ドルの範囲に収まるので、感触ではなく本数を伴った判断材料を集められます。
「安いから使う」ではなく、定価で成立するかを見る
割引価格で採算が合うことには、あまり意味がありません。9月7日を過ぎれば単価は4倍に戻るからです。見るべきは、定価の1秒0.08ドル(768p)で自社の用途が成立するかどうかです。5秒1本あたり0.40ドルという水準を、いま外注費や社内工数で負担している素材制作コストと並べて比較します。ここが合わないなら、割引期間に大量生成しても、使わない在庫が増えるだけになります。
割引期間に確かめる3点
1. 自社の題材で指示どおりに動くか。評価順位が用途で割れている以上、文章から作る場合と静止画を動かす場合は別々に試し、それぞれで合否を出します。
2. 実際の待ち時間。速度は公表値ではなく、自社が使う回線と本数で計ります。同時に何本流すかで体感は変わります。
3. 解像度の使い分け。480pと768pの単価差は1.6倍(0.0125対0.02)にとどまります。検証や社内共有は480p、公開する納品物だけ768pという分け方にしておけば、定価に戻ったあとも費用を抑えられます。
使う前に知っておきたい重み・ライセンス・地域の制約

H3 Max自体の重みは公開されていない
ベースのMiniMax H3は重みが公開されたモデルですが、H3 Max自体の重みについて、falの発表は公開に触れていません。Digital Appliedによれば、提供はAPI(外部のプログラムから呼び出して使う仕組み)とプレイグラウンド(ブラウザ上で試せる操作画面)経由に限られます。自社サーバーへ持ち込んで動かす選択肢は用意されておらず、falの環境とその価格改定に依存する前提で設計することになります。今回のように単価が数日単位で動く以上、コスト計画は割引後の価格ではなく定価側で置いておくほうが崩れにくくなります。
ベースモデルのライセンスはOSI承認のものではない
Digital Appliedによれば、ベースのMiniMax H3はコミュニティライセンスで配布されており、OSI(オープンソースの定義を管理する団体)が承認したライセンスではありません。「オープンウェイト(重みが公開されているモデル)」という言葉から連想する自由度と、実際に許諾されている範囲は一致しません。重みが手に入ることと、好きな用途に使えることは別だという前提で読む必要があります。
米国・EU・英国・韓国はローカル配備の権利から除外
同記事によれば、このライセンスの条項では、米国・EU・英国・韓国が自社環境への配備(ローカル配備)の権利から除外されています。日本を拠点にベースモデルを自社環境で動かす検討をする場合でも、グループ会社や納品先の所在地によって扱いが変わりえます。ここは第三者の解説を根拠にした記述なので、実際に配備を検討する段階ではベースモデルのライセンス原文を確認してください。falのサービスとして使うのか、ベースモデルを持ち込むのかで条件が分かれる点は、価格が戻っても残ります。
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出典
MiniMax H3 Max (Text to Video) API on fal: https://fal.ai/models/minimax/h3-max/text-to-video
H3 Max (Image to Video) API on fal: https://fal.ai/models/minimax/h3-max/image-to-video
Introducing H3 Max by fal(fal公式ブログ): https://blog.fal.ai/introducing-h3-max-by-fal
fal Launches H3 Max, a New Post-Trained Video Model with Frontier Quality and Faster-Than-Real-Time Generation(公式プレスリリース): https://www.prnewswire.com/news-releases/fal-launches-h3-max-a-new-post-trained-video-model-with-frontier-quality-and-faster-than-real-time-generation-302866462.html
AI Video That Generates Faster Than You Can Watch It(Digital Applied): https://www.digitalapplied.com/blog/fal-h3-max-faster-than-real-time-video-generation
この記事の監修者

新卒で株式会社リクルートに入社し、HR領域のマーケティング業務に従事。2024年9月に株式会社LeapAIを創業し、生成AIによる業務の自動化とAI動画制作で企業の事業成長を支援している。事業売却の経験を持ち、戦略の設計から実行までを一貫して担う。
※本記事は生成AIを活用して制作しています。内容はLeapAI編集部がファクトチェックおよび編集を行い、 図解・画像は生成AIで作成したもの、または実際のサービス画面を掲載しています。
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